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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

月経不順 その17

【月経過少】



③寒凝



月経時や出産時に、体を冷やすようなことや冷たいものを過度に摂取・雨に濡れたり水遊びをする・かぜをひくといった原因で、凍結収縮の性質をもつ寒邪が体をまとっている衝脈や任脈に侵入して血の流れを凝滞させるために、血が子宮に流入しないで月経過少をひきおこす病態です。



症状は、月経血が少量で暗紅を呈し、凝血塊や強い月経痛をともない、月経の周期は延長し、下腹部の冷えや顔色が青く、水っぽい舌苔・脈が沈んで有力をともないます。



治法は、体内を温めて血行を促進し寒邪を除く《温経散寒》を行います。



処方は、当帰四逆湯・当帰四逆加呉茱萸生姜湯・五積散・温経湯などがいいでしょう。

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