肝鬱気滞(経行後期)
精神的ストレス・悩み・怒り・不安感・緊張などで肝気が鬱結し、疎泄が十分にできなくなって気機が鬱滞し、気の推動が失調して血行が不十分になるために、血が衝任を通じて子宮へ下行するのが遅くなり、月経の周期が延長する病態といえます。
症状としては、月経の周期が延長し、経血量が少ないが色は正常であり、月経前あるいは月経前半に下腹部の張った痛みを感じることがあり、触れられるのをいやがり、ゆううつ・いらいら・ヒステリックな反応・怒りっぽい・胸脇部や乳房が張る・腹満・弦を張ったように緊張した脈などをともないます。
治法は、肝気鬱結を解消させて気分を伸びやかにし、気機の流れをよくして血行を正常化する《疎肝解鬱・行気》を行います。
処方としては、四逆散・柴胡疎肝散・逍遥散・加味逍遥散などをつかいます。
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