③湿熱
月経時の性交や不潔な性交による陰道からの湿熱(西洋医学的には細菌やウイルス感染をさす)の侵入、辛辣なものや味のこいもの・酒などの嗜好の偏りによって内生した脾胃湿熱の下注などの原因で、湿熱が子宮(胞宮)に停滞して経血を阻滞するために、痛みが生じる病態です。
症状としては、月経前あるいは月経期に下腹部の灼熱性(こういう感覚が湿熱のポイント)の痛みが生じ、経血が粘調で悪臭があり、月経周期が短くなったり又黄色く悪臭のある帯下(これも湿熱のポイント)、陰部の掻痒感、黄色くべっとりした舌苔などがみられます。
治法は、熱を冷まし湿を通利させ湿熱の邪を取り除く《清熱利湿》を行います。
処方は、四妙散・三物黄芩湯・小柴胡湯合茵蔯五苓散などを使います。
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