④血瘀
肝気鬱結の気滞による血行の停滞、冷えなど寒凝による血液の凝滞、湿熱による血液の渋滞、エネルギーなど陽気の不足による推動無力、肝腎の精血不足による血液濃縮にともなう渋滞といった多くの原因で、血行阻滞や渋滞である血瘀が生じ、月経血の流れを停滞させるために痛みが生じる病態です。
症状は、月経の初日から強い下腹部痛があり、月経血の排出が悪く、月経血が暗紫色で塊が混じることが多く、ときにはレバー状を呈し、血塊が大量に排出したのちに痛みが和らぎ、舌は暗紫あるいは瘀点や瘀班が多くなります。
治法は、血行を促進し、うっ血を軽減し老廃物を除き、月経血の流れをスムーズにして痛みを止める《活血化瘀》を行います。
処方は、血府逐瘀湯、少腹逐瘀湯、桃紅四物湯、桂枝茯苓丸、通導散、桃核盛承気湯、など。
原因となる他の病態に対する治療法と合わせて使用するのが良いでしょう。
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