肝腎不足
先天的虚弱や慢性病、熱病や過労、さらには過度の性生活などにより肝腎の精血が消耗され不足し、月経による陰血が外泄することで子宮内の胞脈を滋養できないために痛みを生じる病態です。
②清血不足
清血の不足が主となる病態で、相対的に陽気有余による虚熱をともなうこともよくみられます。
症状としては、月経終了後に下腹部や腰がシクシクと痛み、月経血の量が少なく、又月経周期が延長する傾向があり、頭がふらついたり、めまいや耳鳴り、聴力減退や目のかすみ、視力減退、腰や膝がだるく力が入らない、舌質が淡~紅・舌苔が少苔~無苔・脈が細いなどを呈し、からだの熱感やのぼせ、手足のほてりやねあせなどをともなうことも多くなります。
治法としては、肝腎の精血を養い子宮内の胞脈を充分に養う《滋養肝腎精血》を行います。
処方としては、杞菊地黄丸・左帰丸などを使います。
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