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執筆者の写真kampo shinsendo

気管支喘息 その19

気管支喘息 その19


消化器を中心に補う場合


 幼児や小児の場合、脾胃が弱いために飲や痰が生まれやすく、そのため肺の働きも弱く、気管支喘息を起こすことがよくあります。


 元気がない、食欲不振、手足に力が入らない、軟便あるいは下痢、消化不良、腹が張る、腹が鳴るといった症状をともないます。


 このときは、補中益気湯を中心とした薬で治療を行います。


 中でも「喘四君子湯」は効果的です。


 また、冷えが強いときは、「喘理中湯」の適応で、エキス剤では人参湯や「桂枝人参湯」を中心に考えます。


 寒飲が盛んなときは苓甘姜味辛夏仁湯と人参湯を併用するとよいでしょう。

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