気管支喘息 その3
気管支喘息の診断と治療
できるだけ発作を起こさないようにし、発作が起きたら軽いうちに止めるのが、現代医学による治療の原則です。
治療薬は、気管支拡張剤とステロイド剤が中心になります。
気管支喘息は、可逆性で治療に反応しやすいので、即効性のある気管支拡張剤を使うと早い時期に治りやすく、症状もほとんど残りません。
しかし、代表的な気管支拡張剤の交感神経刺激薬は、内伏すると脈が速くなったり、乱れたり、血圧が高くなったりすることがあります。
こうした副作用を軽減するため、最近では、気管支に直接作用する吸入法が一般的です。
また、たびたび発作を起こしたり、気道の過敏性がなかなかおさまらない人には、ステロイド剤を用いますが、これも副作用が少ないかたちの吸入治療が広く行われるようになってきました。
ほかに、抗アレルギー剤なども各種でていますから、個々に合う薬剤を選ぶことも大切です。
薬だけでなく、タバコや冷暖房などの生活環境、肉体的、精神的なストレスなど、発作の誘因を避けることは、現代医学でも最も大事な点です。
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