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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

気管支喘息 その7

気管支喘息 その7


肺は、栄養水の代謝もコントロールしている


 栄養水(津液)の代謝は、肺と脾と腎を中心に行われています。


 飲食物からつくられた栄養水は、脾胃から肺に送られます。


 肺は、全身に向かって栄養水を散布します。栄養水は、全身に張りめぐらされた「水の通り道(三焦)」を通り、内臓の間を流れていきます。


 また、同行する熱エネルギーによって、皮膚の毛穴を開閉し、栄養水を汗として排出し、体温を調節しています。


 使用済みの水液は、腎によって、再利用できるものとできないものに分けられます。


 再利用できない水液は、膀胱から尿として排泄されます。


 再利用できる栄養水は、腎の熱エネルギーによって蒸気のようになり、再び全身に送られます。


 このように、中医学では、呼吸は単に空気を交換するだけでなく、からだに必要な熱エネルギーと栄養を全身に散布するという重要な機能でもあると考えるのです。

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