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執筆者の写真kampo shinsendo

痛風 その1

痛風 その1



(Ⅰ)なぜ起こる?



 痛風は、血液中の「尿酸」という物質が過剰に増える病気です。



 尿酸が結晶化することで引き起こされるのが、痛風発作です。



 尿酸とは、「プリン体」という細胞の核に含まれる「核酸」の一種が肝臓で代謝されてできる物質で、最終的には腎臓でこし取られて尿といっしょに排泄されます。



 プリン体は、食事により体外から体内に入ったり、体内で合成されたりします。



 プリン体を含む食事の量が多かったり、肝臓でたくさん尿酸がつくられたり、腎臓の働きが悪いために尿酸の排除が悪かったりすると、血液中の尿酸が増えます。



 尿酸が多過ぎると、血液中に溶け切れずに結晶化しやすくなり、体のあちこちにたまってきます。



 血液中の尿酸が7mg/dlを超えると「高尿酸血症」と診断されます。



 高尿酸血症の症状をほうっておくと、人にもよりますが、5~10年ほどで痛風になります。



 痛風予備軍とは、まだ痛風発作が起きていなくても、将来起こす可能性の高い、高尿酸血症の人たちを指します。

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