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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

皮膚掻痒症 その3

皮膚掻痒症 その3



皮膚掻痒症の中医学的治療



①全身性皮膚掻痒症



全身性で、かゆみがあちこち移動する



風邪には、自然界の風と同じように、あちこちに移動したり、出たり引っ込んだりする性質があります。



全身性皮膚掻痒症のかゆみは、この風の特徴にあてはまります。



このタイプのかゆみに幅広く使えるのが、「消風散」という処方です。



風のかゆみは、皮膚の乾燥をともなうことが多いのですが、こういう場合も、逆にジクジクと湿っている場合にも使うことができます。



また、かゆい部分が乾燥して、掻くと赤くなるようタイプには、「十味敗毒湯」を用いるとよいでしょう。

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