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執筆者の写真kampo shinsendo

目のかゆみ その5

【目のかゆみの治療法】



③目が腫れる、結膜がただれる(風湿)



かゆみに加えて、目が腫れて開きにくい、結膜がただれてジクジクしている、といった症状が出る場合は、風邪湿邪が関係していると考えられます。



この場合は、「羗活除湿湯加減」のようなくすりで、風邪湿邪を取り除くといいでしょう。



また、目の充血や炎症をともなうようなら、湿熱を取り除くくすりに、菊花や決明子など、目に作用する生薬を配合して用います。



なお、花粉症でこのような症状が現れる人は、食生活に問題があったり、脾胃の働きが弱くなっていることが考えられます。



そのため、シーズン前から「平胃散」「藿香正気散」で脾胃の湿を取り除いておくのもよい方法です。



また、もともと脾胃が弱い人には「香砂六君子湯」など、消化吸収機能を補うくすりを用いるとよいでしょう。

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