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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

相談しにくい夜尿症 その1

夜尿は子供の時期には、誰でも経験済みです。



ある程度の年齢になれば、自然に治まりますがなかなか治らない時、中医学的に体質素因に問題があったり、体の中に歪みがある場合には、やはり治療が必要です。



排尿のメカニズムから見ていきましょう。



尿の生成



人間が活動するためのエネルギーは、飲食物を取り入れ、呼吸することによってつくられています。



体内に入った食物や空気は、清らかな性質のもの()とよごれた性質のもの()に分けられます。



水分も同様です。



清らかなものは吸収されて、からだの全身を潤します。



残りは汚れた水分として体外に排出されます。これが尿です。



尿がつくられ排出されるまでには、さまざまな臓器の機能がかかわっています。



まず、取り入れた水分が脾胃に送られると、の運化作用によって消化・吸収され、のほうに回されます。



が全身に水分を散布することによって、臓器や皮膚が潤され、また水分の一部は汗となって体表面から発散されます。



また一方では、水や気の通り道と呼ばれる三焦を通って臓器や組織を潤し、役目を果たした水分は、に送られます。



そこで再び清と濁に分けられ、清らかなものは、もう一度に送られて再利用されます。



汚れた水分は膀胱に送られ、尿として排泄されます。



また、といった臓器も、膀胱の機能に少なからずかかわっています。

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