夜尿症の原因は?
膀胱には、尿をためて外に漏れ出さないようにする働き(これを「約束機能」といいます)があります。
この機能は、膀胱と密接な関係がある腎の支配を受けています。
子供のうちは、腎の機能も未熟なため、頻繁に夜尿を起こしますが、六歳ぐらいまでなら、それほど気にする必要はありません。
寝る前は飲み物を控える、利尿作用のある果物はあまり食べない、といった生活上の注意だけで十分です。
漢方治療を行ったほうがいいのは、
①腎の機能が未熟である、
②気が不足している、
③精神的な問題が影響して、肝が機能失調を起こしている、
④膀胱の働きが湿熱によって乱されている、
といった原因で起こる夜尿症です。
この場合は、他の臓腑との関係も考えて診断と治療を行います。
では、次回から4回に分けて治療法について考えて見ましょう。
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