前回は腎の機能障害についてでしたが、今回は脾と肺の気の不足について考えてみましょう。
気には、からだを温める、全身の代謝を促進する、ウイルスなどの外邪からからだを守る、血液や尿、汗などが漏れすぎないように皮膚や筋肉組織を引き締める、といった働きがあります。
皮膚や筋肉組織を引き締める機能が低下すると、汗をだらだらかいたり、尿を膀胱にためておくことができず、漏らしてしまう、といった症状がおこります。
このように、気の不足によって夜尿症が起こっている場合には、そのほかの随伴症状、元気がない、風邪をひきやすい、食が細いといった症状を伴います。
この場合には『補中益気湯』など、気を補う薬がよいでしょう。
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