「耳鳴り」の中医学の考え方
耳鳴りのメカニズムには二つのタイプがある その1
中医学では、外から侵入したり体内で生まれた病因物質(「邪」)によって耳の感覚が妨げられたり、内臓の機能がおとろえ、全身の活動に必要な基本物質(「精・気・血・津液」)が不足することによって、耳が正常に機能することができなくなるために、耳鳴りが起こると考えます。
病因物質によって起こる耳鳴りは「実」、基本物質の不足によって起こる耳鳴りは「虚」といい、おおきく二つのタイプに分けられます。
「実」の耳鳴りは突然起こることが多く、音も大きく、熱性の症状をともなうなど、激しいのが特徴で、どちらかというと若い人によくみられます。
これに対して、「虚」の耳鳴りは、徐々に始まり、かすかな音が断続的に聞こえるのが特徴で、中高年の人によくみられます。
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