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執筆者の写真kampo shinsendo

耳鳴り その11

突然起こる激しい耳鳴りの症状と治療



機能の停滞で生まれた火が激しい耳鳴りを起こす(肝火上炎) その2



 さらに、激しい頭痛や顔面紅潮、目の充血、口の乾燥、口が苦い、怒りっぽい、イライラ、不安感、不眠、便秘などの症状をともない、舌が紅く黄色い苔がつき、弦を張ったような脈をふれ、脈拍数が多くなります。



 このような激しい熱性の症状をともなう耳鳴りには、肝の血や津液を補い火を消すために「竜胆瀉肝湯」を使います。



熱性の症状がそれほど強くないときは、肝の機能の滞りを解消し、血を補いながら熱を冷ます「療方調律」に、腎の精を補う「六味丸」を合わせたものや、肝の機能の亢進を鎮める「柴胡加竜骨牡蠣湯」や「大柴胡湯」「抑肝散加陳皮半夏」などを使うといいでしょう。

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