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執筆者の写真kampo shinsendo

耳鳴り その13

突然起こる激しい耳鳴りの症状と治療



栄養の代謝が悪くなると急に耳鳴りが起こる(痰火) その2



 痰火が突き上げて(「上逆」)、経脈をふさぐと、強い耳鳴りが起こり、耳がふさがったような感じになります。



 さらに、頭のふらつき、頭が重い、胸や腹が張って苦しい、たん、せき、大小便がすっきり出ないなどといった症状が現れ、舌が紅くべっとりした黄色い苔がつくほか、弦を張ったような滑らかな脈をふれ、脈拍数が多くなります。



 このような場合には、火をおさえ痰を除いて経脈の流れをよくする「安宮牛黄丸」を、熱性の症状が強くない時は、痰を除き脾胃の機能を補う「半夏白朮天麻湯」や、痰を除き亢進した肝の機能をおさえる「星火温胆湯」を使います。

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