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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

耳鳴り その16

慢性的に起こる耳鳴りの症状と治療



生命エネルギーのおおもとが不足すると、慢性的に耳鳴りが起こる(腎陰虚) その2 



 熱性の症状が強いときは、肝と腎の精や血、津液を補って火をおさえる「知柏地黄丸」などがいいでしょう。



 脾胃の機能のおとろえ(「脾胃気虚」)が原因で、疲労倦怠感や食欲不振、手足が無力、軟便あるいは下痢、消化不良、腹が張ったり鳴るといった症状をともなうときは、脾胃の機能を高めて精や血、津液を補い、熱をおさえる「釣藤散」を使います。



 血が不足して栄養不良(「肝血虚」)になり、顔面蒼白、目のかすみ、やせる、動悸、睡眠障害、手足のしびれなどの症状が明らかなときは、肝の血を補い機能の亢進をおさえる「七物降下湯」が効果的です。

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