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執筆者の写真kampo shinsendo

耳鳴り その6

「耳鳴り」の中医学の考え方



耳は、すべての内臓とつながっている その2



耳は経脈によって腎と直接つながっており、腎から基本物質(精・気・血・津液)を受けて機能しています。



腎が正常に機能すれば耳もよく聞こえるのです。



さらに「耳はすべての脈が集まるところである」といわれるように、耳にはそのほかの経脈も通じていたり、すぐ近くを通っています。



したがって、腎以外の内臓の状態も耳の機能に影響するといえます。



ですから、腎の機能が異常になることはもちろん、そのほかの内臓の機能が異常になった場合にも、精や気、血や津液が不足して耳が栄養不良の状態となり、耳鳴りが起こる可能性があります。



また、侵入したり体内で生まれた病因物質(邪)が経脈をふさぐと、耳鳴りが起こります。



しかし、どのようなメカニズムで起こるとしても、ほとんどの耳鳴りは、腎の機能のおとろえが前提条件になります。

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