【肥満】 その2
【気虚痰湿】
食欲があまりなくそれほど多くは食べないのに太る、ぽっちゃり型の肥満体形、その上汗かき・色白・疲れやすく元気がない・痰が多くてむくみやすいなどがある。
先天的虚弱・老化・お金持ちの運動不足などで脾気が不足し、普通に食べているにもかかわらず、水穀の精微を運輸する力が低下しているために、痰湿となって停滞・蓄積して肥満を引き起こす病態といえます。
症状は、「気虚体質」といわれるようにぽっちゃりと肥満して筋肉が柔らかく、汗かきで肌の色が白く、疲れやすい・元気がない・痰が多い・むくみ・泥状便・舌質が淡・脈が弱いなどがみられます。
基本的には食欲がなくてあまり多くは食べず、「少ししか食べないのに太って困る」と言い、それでいて胃腸が弱いためカロリーの吸収が早い甘いものを好む傾向にあります。
治法は、元気をつけ、脾の運輸能力を高めて痰湿の産生を防止し、痰湿を精微に変えたり除く《益気健脾・化痰去湿》を行います。
処方は、六君子湯・坊己黄耆湯。
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