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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

肩こり その1

今日もご来訪されたあなたに感謝します。



【肩こり】



「こり」や「痛み」などはあくまでも主観的な問題です。



ですから「肩こり」といっても、項部から肩部にかけて張る・重い・だるい・ひきつるといった違和感を自覚することなのです。



他覚的に緊張・しこり・こわばりなどを認めても、自覚的に何もなければ「肩こり」ではありません。



肩こりの原因は色々ありますので、とりあえず大まかなところを説明します。



風邪ひきなどによって生じる肩こりは、肩こりが主症状ではないので、今回は含めません。



【肝鬱気滞・肝火】



緊張や精神的ストレス、怒りなどが原因で肝気が鬱結し、肝気の疏泄が不十分になって筋が緊張したり、鬱した肝気が化火し火熱が血とともに上昇して肩部に充満するために、肩こりが生じる病態です。



緊張性あるいは充血性の肩こりに相当し、よくみかける状態です。



症状は、肩こりとともに項部から肩背部にかけての筋緊張やこわばりがあり、イライラ・憂鬱・緊張・ヒステリックな反応・ため息・胸脇部が張って苦しい・緊張した脈などをともないます。



さらに火熱が酷くなった肝火では、怒りっぽい・目の充血・頭痛・耳鳴り・舌質が紅などが現れます。



治法は、肝気の疏泄をのびやかにして気分の鬱積を取り除き、火熱を冷まし、筋の緊張をゆるめる《疏肝解鬱・清肝瀉火・舒筋》を行います。



処方は、星火逍遥丸・柴胡疎肝散


肝火には、瀉火利湿顆粒・加味逍遥散など。

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