top of page
執筆者の写真kampo shinsendo

胃のつかえ その6

胃のつかえ その6



◆食生活の不摂生が胃のつかえを起こす



 また、のどが渇く・尿が濃い・下痢・黄色くべっとりとした舌苔・速い脈をふれるなど、熱症状が加わるときは、さらに熱を除く力の強い黄連や黄芩、大黄を加える必要があり、「枳実導滞丸」を使います。



 新陳代謝を促進してカスを除く働きにすぐれた「防風通聖散」も効果的です。



 さらに、大病のあとや老化あるいはふだんから胃腸が弱いなどが原因で、疲れやすい・元気がないといった「脾虚」の症状があるときは、脾胃の機能を補いながら残った飲食物を除く「枳朮丸」を使うといいでしょう。

最新記事

すべて表示

胃のつかえ その1

中医学からみた胃のつかえ その1 消化吸収機能の失調が胃のつかえを引き起こす  中医学では、胃のつかえを「心下痞」といいます。  心下はみぞおちのあたりを、痞はつかえて苦しい状態をいい、痛みを伴わないのが普通です。  胃がつかえるのは、飲食物を消化吸収する「脾胃」の機能が低...

胃のつかえ その2

胃のつかえ その2 さまざまな原因で消化吸収力が衰え胃のつかえが起こる  胃のつかえの原因となるのは、「食滞」をはじめ「湿・飲・痰」「肝鬱気滞」「胃熱」「脾胃虚弱」です。   中医学では、発病因子によって症状が起こることを「実」といいます。...

胃のつかえ その3

胃のつかえ その3 さまざまな原因で消化吸収力が衰え胃のつかえが起こる  実の胃のつかえは急に起こって一時的なものが多く、虚の胃のつかえはくり返し慢性的に起こることが多いのが特徴です。  ただし、それぞれの病因は互いに関係が深いので、実際には虚と実がからみ合う「虚実挟雑」の...

Comentários


bottom of page