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執筆者の写真kampo shinsendo

胃の痛み その2

胃の痛み その2


 


急に起こる痛みと緩やかに起こる痛み  



 腹部に痛みがある場合、現代医学ではまず検査によって病変が起こっている部位を突き止めるのに対し、中医学では①緩・急 ②寒・熱 ③虚・実という痛みの程度や性質を参考に、病気のタイプを見極めていきます。



 冷たいビールを一気に飲んだり、寒いところに行って体が冷えると、急に胃が痛むことがあります(「急」)。



  これは、寒冷によって胃腸が急速に緊張し、機能が停滞したために起こる痛みです。



 寒冷ばかりでなく、食べ過ぎによる消化不良が原因で急に痛むこともあります。



  一方、悩みやストレスが原因となっている場合、痛みはゆっくりと始まり、だんだん強くなっていきます(「緩」)。



 これは、肝の機能停滞が胃腸の働きに影響し、気を滞らせてしまった状態です。



  また、もともと胃腸が弱い人は、食べ物を上手に消化・吸収することができないため、胃に余った水が生まれます。



 この水が肝の働きをじゃますると、徐々に痛みが現れるようになります。


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