胃の痛み その3
寒いタイプの痛みと熱いタイプの痛み
胃の痛みが、寒いタイプか熱いタイプかを見極めることは非常に大切です。
判断を誤ると、寒いタイプの痛みに熱を取り除く薬を与えたりして、病状を悪化させることになりかねないからです。
寒い痛みは、冷たい飲食物や寒いところを嫌う、手足の冷えがある、尿は透明に近いなどの特徴があります。
この場合には胃に張りがあり、触られるとよけいに痛みますが、もともと胃腸が弱く、からだに必要な熱量を生むことができない人の痛みは、同じ寒いタイプでも、シクシクとした痛みで、押さえたり温めたりすると楽になります。
逆に、冷たいものを飲みたがる、熱いものを嫌う、尿の色が濃いといった症状がある人は、熱いタイプの痛みと考えられます。
辛い物や脂っこいものを食べ続けたり、ストレスなどが影響している場合には、便秘症状が現れることもあります。
また、こういう状態が長引いたり、熱病を患ったあとに起こる熱い痛みは、おなかが空いても食べられない、胸やけがする、胸苦しいといった特徴があります。
これは、熱によって胃に潤いが失われたために起こる症状です。
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