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執筆者の写真kampo shinsendo

胃の痛み その7

胃の痛み その7



気・血の不足や滞りが原因で胃潰瘍になる場合 



 気や血が滞ったり、不足する原因には、不摂生な食生活やストレス、慢性病による消耗などが考えられます。 



 気と血のバランスの崩れのうち、胃腸病に関係するのは次の三つです。



 ①気の滞りが血の滞りを引き起こす場合 栄養を運ぶ気が滞ると、からだの機能が正常に働かなくなり、血まで滞らせてしまう原因となります。 



 症状は、気の滞りがどこに起こっているかによって異なりますが、必ず痛みを伴います。



 ②気が不足して血を滞らせる場合 胃腸の消化吸収力が落ちると、全体的に気が不足して血を運ぶ力が弱くなります。 



 これも血を滞らせる原因になります。



 ③気と血の両方が不足する場合 気の不足が原因で血が不足するケースと、大量の出血や慢性病による消耗で血が足りなくなり、気の不足を引き起こす場合があります。 



 血の不足とは単なる貧血ではなく、あらゆる栄養素を含む血漿成分が減り、バランスが失われた状態です。 



 血漿成分が減ると、血の濃度が高くなって流れが悪くなってしまいます。

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