胃腸病 その10
胃は悪いが腸は正常とはナンセンス。消化器系の臓腑は連動している
中医学では、胃腸をはじめ、膵臓・肝臓・胆嚢・小腸といった消化器系の臓器はすべて協調しあって連動しており、それぞれの臓器が単独で病気になることはないと考えています。
つまり「胃は弱いが腸は大丈夫」「いつも下痢ぎみだが胃は正常」といった考え方は当てはまらないのです。 消化器系は脾胃と総称されます。
薬も「慢性膵炎」「慢性肝炎」といった病名に合わせてチョイスするのではなく、それぞれの体質、原因、症状、病気の性質を見極めて、からだがどんな状態にあるかを判断して選びます。
ただし、急性の症状で原因が分からない場合は、急性虫垂炎や食中毒、その他の重大な病気が隠されていることも考えられますので、医師の診断が必要です。
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