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執筆者の写真kampo shinsendo

胃腸病 その11

胃腸病 その11



もともと脾胃が弱い人には消化吸収力を助ける薬



 いつも胃腸の調子が悪く、痩せて青白い顔をしている、なんとなく元気がない、疲れやすいという人は、体質的に胃腸が弱い人です。



 受け入れも、吸収して利用する力も弱いため、食べたものが身にならなず、栄養を残したまま排泄されてしまうのです。



 長年にわたっていろいろな胃腸薬を試しているような人は、このタイプが多いようです。



 こうゆう人には、「補中益気湯」や「六君子湯」など脾胃の力を補う薬をお勧めします。



 また、胃腸がもともと弱いために、からだに必要な水分の供給が充分に行われない場合がまれにあります(脾陰虚)。



 顔色が黒っぽい、唇や手足がカサカサしている、舌が赤い、食べるとおなかが張る、吐き気がしやすい、しもやけになりやすいといった症候がある場合は「参苓白朮散」がよいでしょう。

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