胃腸病 その12
余分な水分が体内に滞っている場合
胃腸がもともと弱い人は、栄養代謝が悪いと同時に、栄養物が消化吸収されずに液状のまま体内に滞ったもの(湿)が体内に生じやすくなっています。
湿は、脾胃の消化機能をじゃまする性質をもっているので、からだの中に悪循環が起こります。
そして、長い間には余った水分(水飲)を脾胃に滞らせてしまう原因ともなるのです。
また、もともと胃腸がそれほど弱くない人でも、不摂生を続けていると水飲がたまってしまうことがあります。
こうなると、胃腸の調子がなんとなく悪いというだけでなく、何かがつかえた感じがするようになります。
そして、ゲップや酸っぱい水が上がってきたり、食欲がなくなる、みぞおちのあたりが張る、大便が軟らかくなるといった症状が顕著になります。
また、舌が白い苔状のものに覆われたり、ふくらはぎのあたりが非常にだるくなったりします。
こうゆう場合には、もはや脾胃の力を補うだけでは不十分です。
「胃苓湯」を与えて、体内の余分な水分を取り除くようにします。
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