top of page
  • 執筆者の写真kampo shinsendo

胃腸病 その14

胃腸病 その14



過敏性腸炎は肝と脾の関係を整えて治す



 心配ごとや悩みごとで胃痛を感じるのはよくあることですが、中には、試験日の朝になると何度もトイレに行きたくなるなど、精神的なプレッシャーを感じるとすぐ下痢をしてしまう人もいます。



 これは、精神や情緒をつかさどる肝と、脾の関係がうまくいっていないために起こる現象です。



 こういう場合には、肝と脾を同時に治療する「四逆散」や「逍遥散」がよく合います。



 ただし、脾胃がもともと弱い人は、肝の働きが正常なのにもかかわらず、相対的に肝の力が強くなっている場合があります。



 こういう人には「建中湯」あるいは「柴芍六子湯」のように、肝と脾の働きを調和させる薬を使って治療します。

最新記事

すべて表示

胃腸病 その1

胃腸病 その1 現代医学による胃腸病の診断と治療病変が起こっている器官を 問診と検査でつきとめピンポイント的に治療する  現代医学では、胃腸病は病変がおこった部位の病気と考え、中医学のように消化器系をトータルにとらえて診断・治療をすることはありません。...

胃腸病 その2

胃腸病 その2 胃腸の機能的な乱れは病気とみなされない  胃腸病の場合、自覚症状が軽いと市販の薬を服んで治す人が多いのですが、顔色が悪くなった・顔につやがなくなった・痩せてきた・微熱が続く・食が細くなったという訴えや、なかなか治らない・便通が悪い・残便感がある・便が細くなっ...

胃腸病 その3

胃腸病 その3 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療薬は制酸剤と胃粘膜保護剤がメイン  内科を受診する患者さんの場合、もたれるという程度のものは少なく、びらん性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、胃がんを患っていることが多いため、医療の現場で用いられる抗潰瘍薬は、制酸剤と胃粘膜保護剤が中心です。...

Komentáře


bottom of page