胃腸病 その16
アルコールの「湿」と「熱」が脾胃に影響を及ぼす
お酒好きの人にとって、胃腸とアルコールの関係は気になるところでしょう。
酒は「熱」の性質をもった飲み物で、少量なら血をめぐらせたり、生理代謝を整えるなど、からだにいい働きをします。
ところが、飲み過ぎると、本来下に行くべき胃の働きを熱によって逆行させてしまうため、吐き気や嘔吐といった症状を起こします。
翌朝に下痢をするのは、酒の水分(湿)が脾に影響を及ぼした証拠ですし、尿が紅茶のように濃い色になるのは、酒が持つ熱のせいです。
過度の飲酒を毎日のように繰り返すと、やがて脾胃ともに機能しなくなってしまいます。
また、ビールが好きでたくさん飲むという人は、胃にもともと熱をもっていることが多いようです。
こういう人が強いアルコールを飲むと、さらに胃に熱を与えることになり、胃壁が急に破れたりしますので、注意が必要です。
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