top of page
  • 執筆者の写真kampo shinsendo

胃腸病 その6

胃腸病 その6



食べ物の受け入れ・利用・排泄のいずれかが滞ると、胃腸病になる



 中医学では、胃腸病が起きるメカニズムを次のように考えています。



 食べものを受け入れ、利用して、残ったものを排泄するという作用のうち、どこかが滞ると胃腸の症状が現れます。



 食べものの受け入れと排出を行うのは胃と腸、利用するのは脾です。



 「脾」とは、現代医学的には膵臓・肝臓・胆嚢・小腸をさし、これらが協調することによって、初めて食べものの栄養をうまく吸収することができます。



 例えば、タンパク質をアミノ酸に、炭水化物を糖に変えるというように、食べものを消化して微細なものに変化させ吸収する作業(運化)を行うのが、脾の働きなのです。

最新記事

すべて表示

胃腸病 その1

胃腸病 その1 現代医学による胃腸病の診断と治療病変が起こっている器官を 問診と検査でつきとめピンポイント的に治療する  現代医学では、胃腸病は病変がおこった部位の病気と考え、中医学のように消化器系をトータルにとらえて診断・治療をすることはありません。...

胃腸病 その2

胃腸病 その2 胃腸の機能的な乱れは病気とみなされない  胃腸病の場合、自覚症状が軽いと市販の薬を服んで治す人が多いのですが、顔色が悪くなった・顔につやがなくなった・痩せてきた・微熱が続く・食が細くなったという訴えや、なかなか治らない・便通が悪い・残便感がある・便が細くなっ...

胃腸病 その3

胃腸病 その3 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療薬は制酸剤と胃粘膜保護剤がメイン  内科を受診する患者さんの場合、もたれるという程度のものは少なく、びらん性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、胃がんを患っていることが多いため、医療の現場で用いられる抗潰瘍薬は、制酸剤と胃粘膜保護剤が中心です。...

Comments


bottom of page