胃腸病 その7
脾は上に昇り、胃は下に降りる。
この運動形態に逆らうと症状が起こる。
臓腑の働きには、それぞれ方向性があります。
肺や心のように、からだの上部にある臓腑は下に降りる性質をもっており、肝や腎など下部にあるものは上に昇る性質があります。
中心にある脾胃は、上下両方向に向かいます。
脾胃を分けて考えると、脾は上に、胃は下に向かう性質があるということになります。
この運動形態に逆らって、胃の働きの方向が上に向かってしまうと嘔吐やつかえという症状が現れ、逆に脾の働きが下に向かってしまうと下痢という症状が現れるのです。
同じく、ゲップのように上のほうに症状が現れるのは、胃の働きが衰えたり停滞した証拠ですし、ガスが多くなるのは脾が消化不良を起こした証拠です。
しかし、ゲップの多い人はガスも多いということからもわかるように、脾胃どちらかの機能が停滞すれば、もう一方も影響を受けることになります。
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