胃腸病 その8
ストレスや心配ごとから起こる胃腸病は、「肝」が関係している
急性の胃腸病に最も多いのは、食べ過ぎや飲み過ぎ、二日酔いなど、飲食によるものです。
この場合、もともと胃腸が丈夫な人なら、嘔吐や下痢を起こしても消化のよいものを食べるようにしていれば、そのうち治ってしまいます。
ところが、もともと胃腸が弱かったり、調子を崩しているにもかかわらず暴飲暴食や不摂生を続けると、症状が慢性化してしまうことがあります。
また、腹が立ってものが食べられなくなったり、遠足の前の日子供が食欲をなくしてしまうことからもわかるように、消化器の働きは喜怒哀楽に大きく左右されます。
中医学では、精神・情緒をつかさどるのは「肝」と考えています。
「肝」といっても肝臓をさすわけではなく、自律神経系、ホルモン系、内分泌系、栄養代謝系、胆汁分泌、肝臓の機能の一部、女性の生理機能と、大変幅広い働きを含んでいます。
肝の機能停滞は、脾胃に大きな影響を与えます。
神経性胃炎、ストレスによる胃弱・胃潰瘍、過敏性腸炎などは、すべて肝が関係して起こる病気です。
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