top of page
執筆者の写真kampo shinsendo

胸の痛みと心臓病 その2

胸の痛みのメカニズム その2




 なお、高熱が続いたり、膿のような痰がたくさん出て、場合によっては喀血することもある肺の化膿性炎症による胸痺については、今回はふれません。



 心の病変で起こる胸痺は、心を通る血管(血脈)内の血液の流れがなんらかの原因で停滞したり、心の活動に必要な滋養(気・血・津液・精)が不足し、全身の血液の循環をコントロールする心の活動がおとろえるために起こります。



 その原因となるのは、ストレスや飲食の不摂生・加齢・慢性病などさまざまです。



 しかも、病変が進むと命にかかわることもあるので、適切な診断を行って、早めに治療することが大切です。

最新記事

すべて表示

胸の痛みと心臓病 その1

胸の痛みと心臓病 胸の痛みのメカニズム その1 胸の痛みは、主に心臓や肺の病気によって起こる    中医学では、胸の痛みを「胸痺」といいます。  「痺」は、からだの活動に必要な機能や栄養代謝(気・血・津液・精)が停滞したり不足して痛むという意味です。...

胸の痛みと心臓病 その3

胸の痛みと心臓病 その3 さまざまな原因が滋養の停滞や不足を引き起こす   中医学では、発病因子(病邪や気滞・血瘀・痰・病理産物など)によって滋養(気・血・津液・精)の流れが停滞したり不足したりすると、痛みが起こると考えます。...

胸の痛みと心臓病 その4

胸の痛みと心臓病 その4  実痛の原因となりやすいのは、感情のうっ滞による内蔵の機能の停滞(気滞)や、飲食の不摂生などによって体内で生まれた不要な水分が集まって生まれる発病因子(痰飲)、内外環境の変化で生じる「寒邪」や「熱邪」といった自然環境の過度の変化、あるいは気滞の結果...

Comments


bottom of page