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執筆者の写真kampo shinsendo

胸の痛みと心臓病 その3

胸の痛みと心臓病 その3



さまざまな原因が滋養の停滞や不足を引き起こす



 中医学では、発病因子(病邪や気滞・血瘀・痰・病理産物など)によって滋養(気・血・津液・精)の流れが停滞したり不足したりすると、痛みが起こると考えます。



 心の病変で胸が痛むのは、心を通る血管(血脈)の流れが滞ったり、血が不足するからです。



 また、発病因子によって症状が起こることを「実」、滋養の不足によって体の機能が失調して症状が起こることを「虚」といいます。



 したがって、滋養の停滞によって起こる胸の痛みは「実痛」、滋養の不足によって起こる胸の痛みは「虚痛」といえます。

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