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執筆者の写真kampo shinsendo

胸の痛みと心臓病 その4

胸の痛みと心臓病 その4




 実痛の原因となりやすいのは、感情のうっ滞による内蔵の機能の停滞(気滞)や、飲食の不摂生などによって体内で生まれた不要な水分が集まって生まれる発病因子(痰飲)、内外環境の変化で生じる「寒邪」や「熱邪」といった自然環境の過度の変化、あるいは気滞の結果生まれる血流の停滞(血瘀)です。



 一方、虚痛の原因となるのは、からだの物質面(陰)と機能面(陽)のバランスの失調(陰陽失調)などです。



 実際は、からだのおとろえに発病因子がつけ込むというように、虚と実がからみあった状態(虚実挟雑)で胸の痛みが起こるケースがほとんどです。



 したがって、中心となる原因をみきわめることがたいせつです。

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