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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

胸の痛みと心臓病 その6

胸の痛みと心臓病 その6




水分の代謝が失調すると胸の痛みが起こりやすくなる



 飲食物を消化吸収するのは「脾胃」の働きです。  



 もともと脾胃が虚弱だったり、食生活の不摂生、ストレスなどが影響すると、脾胃の機能が低下して水分代謝が悪くなり、からだに必要のない有害な水分が生まれ、集まって発病因子(痰飲)に変わります。



 この痰飲によって心の血液の流れが滞ると、胸の痛みが起こります(痰濁内阻)。



 また、水分代謝には「腎」も深くかかわっているので、老化などによって腎の働きが衰えると、水分代謝がうまくいかなくなって、痰飲が生まれやすくなります。



 もともと胃腸が虚弱で消化吸収力の衰えやすい人や、水分代謝の機能が低下しやすい人に起こりやすい胸の痛みです。



 このときは、重苦しい胸の痛みが起こります。



 雨が降る前のように、湿度が高くなると痛むのが特徴です。



 さあどうして雨が降る前や湿度が高くなると痛むのでしょうか?



 その答えは、来週の水曜日に。

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