top of page
  • 執筆者の写真kampo shinsendo

腎の働きと病気 その10

腎の働きと病気 その10



喘息や気管支炎には「麦味地黄丸」、目の症状には「杞菊地黄丸」



 六味丸の適応症状に加えて、のどが渇き、しかも喘息や気管支炎など「肺」の症状が現れているときには、「麦味地黄丸」という薬を使います。



 これも腎の水分と肺の水分を補って熱を取り除く力が強い薬ですから、冷えの症状がある人には使わないようにします。



 また、目のかすみ、視力減退、風にあたると涙が出る、目が充血する、結膜炎のように腫れて痛む、角膜が濁るといった目の症状が顕著な場合は、「肝」とのかかわりが深いと考えられます。



 この場合は、「杞菊地黄丸」という薬で腎と肝の水分を補うようにします。

最新記事

すべて表示

腎の働きと病気 その1

「腎」の働きと病気  目のかすみや尿失禁、生殖機能の低下……。このような「老化現象」が、若い人に突然起こることがあります。 中医学では、老化現象や子供の発育不全は「腎」という臓器に問題があるために起こると考えています。 そこで今回は、「腎」の働きと病気の治療法について考えて...

腎の働きと病気 その2

腎の働きと病気 その2 生命エネルギーのもとが蓄えられている  さらに、中医学では、「腎」には「精」を蓄える「蔵精」の働きがあると考えています。  「精」とは、私たちが先天的にもっている生命エネルギーの基本となる物質です。...

腎の働きと病気 その3

腎の働きと病気 その3 中枢神経や骨をつくる  腎精のもつ成長・発育の働きは、骨格を充実させ、「髄」をつくります。  髄には脊髄と骨髄、脳髄があります。  「脳は髄の集まるところであり、髄は精の通り道である」と言われるように、中枢神経の中心である脳の働きは、腎と密接な関係に...

Comentarios


bottom of page