腎の働きと病気 その10
喘息や気管支炎には「麦味地黄丸」、目の症状には「杞菊地黄丸」
六味丸の適応症状に加えて、のどが渇き、しかも喘息や気管支炎など「肺」の症状が現れているときには、「麦味地黄丸」という薬を使います。
これも腎の水分と肺の水分を補って熱を取り除く力が強い薬ですから、冷えの症状がある人には使わないようにします。
また、目のかすみ、視力減退、風にあたると涙が出る、目が充血する、結膜炎のように腫れて痛む、角膜が濁るといった目の症状が顕著な場合は、「肝」とのかかわりが深いと考えられます。
この場合は、「杞菊地黄丸」という薬で腎と肝の水分を補うようにします。
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