top of page
執筆者の写真kampo shinsendo

腎の働きと病気 その11

腎の働きと病気 その11



腎全体の機能が低下すると動作が鈍くなり、ボケが生じる



 慢性病を患ったり、栄養不足、性生活の不節制などが原因で、若い人でも動作が鈍くなる、軽いボケがある、性欲減退、インポテンツ、不妊など、老人のような症状が現れることがあります。



 これは、もはや単に腎の水液が不足した状態ではなく、腎全体の機能が低下している状態と考えられます。



 こうなると、腎の水液の不足とともに、温める力もかなり弱くなっていますので、口やのどが渇く程度で、明らかな熱症状は現れません。



 処方としては「左帰飲」「左帰丸」などが使われます。

最新記事

すべて表示

腎の働きと病気 その1

「腎」の働きと病気  目のかすみや尿失禁、生殖機能の低下……。このような「老化現象」が、若い人に突然起こることがあります。 中医学では、老化現象や子供の発育不全は「腎」という臓器に問題があるために起こると考えています。 そこで今回は、「腎」の働きと病気の治療法について考えて...

腎の働きと病気 その2

腎の働きと病気 その2 生命エネルギーのもとが蓄えられている  さらに、中医学では、「腎」には「精」を蓄える「蔵精」の働きがあると考えています。  「精」とは、私たちが先天的にもっている生命エネルギーの基本となる物質です。...

腎の働きと病気 その3

腎の働きと病気 その3 中枢神経や骨をつくる  腎精のもつ成長・発育の働きは、骨格を充実させ、「髄」をつくります。  髄には脊髄と骨髄、脳髄があります。  「脳は髄の集まるところであり、髄は精の通り道である」と言われるように、中枢神経の中心である脳の働きは、腎と密接な関係に...

Comments


bottom of page