腎の働きと病気 その12
温める力が不足すると寒冷を嫌い夏でも厚着をするようになる
腎の温める力が不足すると、まず、冷たいものや寒いところを嫌う、寒がりで夏でも厚着をしている、尿の色が透明に近い、四肢が冷えるといった症状が現れるようになります。
水をコントロールする腎の働きが低下するために、頻尿や尿失禁が起こり、水分が余っているため、尿量は多いのが特徴です。
尿量が少ない場合は、下半身を中心にむくみが現れます。
また、男性の場合はインポテンツ、女性の場合は早産や流産、不妊といった生殖機能の低下が見られるようになります。
さらに病気が進行すると、皮膚にしわができて潤いがなくなってしまいます。
一見矛盾した症状ですが、これは、飲食物を消化吸収する「脾」に、腎が熱エネルギーを与えられなくなり、その結果、代謝が低下してからだが栄養不足に陥ってしまうために起こります。
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