腰痛とは、もちろん腰の痛みですが、痛みを感じる場所や痛み方、どんな時に痛みが強くなるかによって対処法が違ってきます。
しかし、腰は「腎の府(集まるところ)」といわれるように、腎との関係が深いといわれます。
まずは大まかには二つに分けられます。
『急性の腰痛』と『慢性の腰痛』です。
【急性の腰痛】
急性の腰痛はだいたいが外因によることが多いといえますが、もともと疲労・睡眠不足・ストレス・過労などが基礎にあって、それに外からの要因が加わって発症するのが普通です。
何度もくり返す場合には、体の内部に原因があることを考える必要があるので、『慢性の腰痛』を参照してください。
【風寒】
風寒の邪が体表部を犯し、寒邪が腎と表裏をなす膀胱の経絡(腰を通過する)を阻害するために腰痛が生じる病態です。
いわゆる「風邪ひき」の腰痛です。
症状は、悪寒・発熱・頭痛・からだの違和感などとともに腰が痛み、全身の関節痛を伴うこともあります。
治法は、体を温め風寒の邪を体から追い出すことにより痛みを止める《辛温散寒》を行います。
処方は、風邪の時と一緒で麻黄湯・葛根湯です。
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