top of page
  • 執筆者の写真kampo shinsendo

腰痛 その1

腰痛とは、もちろん腰の痛みですが、痛みを感じる場所や痛み方、どんな時に痛みが強くなるかによって対処法が違ってきます。



しかし、腰は「腎の府(集まるところ)」といわれるように、腎との関係が深いといわれます。



まずは大まかには二つに分けられます。



『急性の腰痛』『慢性の腰痛』です。



【急性の腰痛】



急性の腰痛はだいたいが外因によることが多いといえますが、もともと疲労・睡眠不足・ストレス・過労などが基礎にあって、それに外からの要因が加わって発症するのが普通です。



何度もくり返す場合には、体の内部に原因があることを考える必要があるので、『慢性の腰痛』を参照してください。



【風寒】



風寒の邪が体表部を犯し、寒邪が腎と表裏をなす膀胱の経絡(腰を通過する)を阻害するために腰痛が生じる病態です。



いわゆる「風邪ひき」の腰痛です。



症状は、悪寒・発熱・頭痛・からだの違和感などとともに腰が痛み、全身の関節痛を伴うこともあります。



治法は、体を温め風寒の邪を体から追い出すことにより痛みを止める《辛温散寒》を行います。



処方は、風邪の時と一緒で麻黄湯・葛根湯です。

最新記事

すべて表示

腰痛 その2

【急性の腰痛】 【風湿】 梅雨時など湿気の多い季節や環境・雨に長時間濡れる・汗に濡れた衣服のままで冷える・水中作業・水遊びなどで、風湿の邪が人体の虚に乗じて腎の府である腰部に侵入し、湿邪が経絡の流れをを阻害することにより腰痛が生じる病態です。...

腰痛 その3

【急性の腰痛】 【閃痛】 筋肉の緊張やねじれによって気血の不通を起こした病態で、過労や疲労・虚弱体質・老化などが根本にあります。 いわゆる「ぎっくり腰」であり、重いものを持ち上げようとしたり、ちょっとした体位変換によって、突然腰痛が発生します。...

腰痛 その4

【慢性の腰痛】その1 慢性の腰痛は、からだの内側からの原因が主体になっていて、外部からの原因は痛みを起こすひきがねになったり悪化させる要素です。 【腎虚】 老化・過労・不規則な生活・過度の性生活・慢性病などにより、腎の精気が不足して「腎の府」といわれる腰を栄養することができ...

Comments


bottom of page