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  • 執筆者の写真kampo shinsendo

腰痛 その2

【急性の腰痛】



【風湿】



梅雨時など湿気の多い季節や環境・雨に長時間濡れる・汗に濡れた衣服のままで冷える・水中作業・水遊びなどで、風湿の邪が人体の虚に乗じて腎の府である腰部に侵入し、湿邪が経絡の流れをを阻害することにより腰痛が生じる病態です。



寒冷が作用して冷えが強い場合には「風寒湿の病」に、また風湿が停滞した上にからだの陽気によって化熱した場合には「風湿熱の病」に変わります。



症状は、腰が重だるく痛み、動き始めに痛みが強く、動いていると少しずつ楽になり、曲げ伸ばしに時間がかかり、手足のむくみ・からだが重だるい・べっとりした舌苔などをともないます。



「風寒湿」の場合は、冷え・強い痛み・温めると気持ちよく冷やすと痛みが強くなる・白苔などがみられます。



「風湿熱」の場合には、からだの熱感(特に午後に酷くなる傾向)・口の乾燥・尿が濃い・黄色くべっとりした舌苔などがみられます。



治法は、発散したりめぐりをよくすることにより風湿の邪を除去する《去風化湿》を行います。




風寒湿には寒邪を除く散寒剤を、風湿熱には熱を冷ます清熱剤を、それぞれ配合します。



処方は、風湿には羗活勝湿湯、風寒湿には薏苡仁湯、風湿熱には麻杏薏甘湯

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