【くりかえしたり慢性的におこる腹痛の、診断と治療】
子どもに多い腹痛の治療は、胃腸の働きを高めながらストレスを除くのがポイント
脾胃は、肝の調節をうけながら消化吸収を行っています。
しかし、ふだんから胃腸が弱い人は、肝の正常な働きでさえ負担となるため、脾胃のはたらきが滞って、腹痛が起こります。
急にへそのまわりが痛いといって泣く子どもの腹痛の多くは、こうして起こります。
このような「脾虚肝乗」の腹痛では、食事中に痛み、食欲不振・元気がない・疲れやすい・舌がやわらかく淡紅色になる・弦を張ったような脈で強くおさえると力がなくなるなどの症状をともないます。
治療は、脾胃の働きを高めながら肝の働きをやわらげる「小建中湯」や「当帰芍薬散」「芍薬甘草湯」「逍遥散」のほか、「療方健脾」と「四逆散」を合わせたものなどで行います。
「療方昇陽」もいいでしょう。
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