【くりかえしたり慢性的におこる腹痛の、診断と治療】
下腹部両側が冷えて痛むときは、冷えを除き血をめぐらせる治療が効果的
血が不足ぎみの人は、からだが冷えてくると、気や血のめぐりが悪くなり、下腹部の両側、とくに左側がひきつるように強く痛みます。
栄養状態が悪く、うるおいが不足しがちな人に多く、女性によくみられる腹痛です。
こうした「寒凝肝脈」の腹痛は、冷えるほど痛みが強くなり、陰のうが縮んだり外陰部に痛みが走り、寒がる・手足の冷え・顔が青白い・舌につるつるした白い苔がつく・非常に細いが力のある脈あるいは弦を張ったような遅い脈をふれる、といった症状をともないます。
治療は、冷えを除いて気や血のめぐりをよくして痛みを止める「当帰四逆加呉茱茰生姜湯」などで行います。
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