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執筆者の写真kampo shinsendo

蕁麻疹 その12

【蕁麻疹】 その12



蕁麻疹のタイプと治療



消化器の不調によって起こる蕁麻疹の治療



 おいしいものばかり食べたり、エビやカニ、魚、肉の食べ過ぎなどによって消化器に過剰な負担がかかると、消化されないものがたまります。



 これは「廃水」と呼ばれます。



 生ごみをほうっておくと熱が発生し、悪臭を放つように、廃水は熱を生み、風をおこします(「湿熱化風」)。



 こうして生まれた風が皮膚の血管を乱すと、蕁麻疹を起こす原因となります。



 このタイプの蕁麻疹で、便秘や下痢、ゲップや吐きけ、腹痛をともない、舌に黄色くあぶらっこい苔があるときは、「防風通聖散」や「当帰粘痛湯」を使うとよいでしょう。



 また、エビやカニ、魚や肉などの食べ物が原因の場合は、「香蘇散」を合わせて使うとよく効きます。

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