【蕁麻疹】 その14
蕁麻疹のタイプと治療
慢性の蕁麻疹はからだの中で生まれた風によって起こることが多い その2
乾燥が進むと、血液の乾燥(血燥)にとどまらず、からだの水分も不足した状態となって、風が強くなります(「陰虚燥熱化風」)。
このタイプの蕁麻疹には、精(陰)を補う「六味丸」が合います。
また、陰虚燥熱化風のために血行が渋滞すると、さらに新しい風が生まれます(「血瘀生風」)。
こうして体内で生まれた風が皮膚の充血やうっ血、イライラ、午後の発熱、舌が濃い紅色になるといった症状をともない、紅い蕁麻疹が現れます(「血熱妄行」)。
血熱による蕁麻疹の特徴は、露出部に多く発生し、掻いたあとが腫れて盛り上がるという点で、日光皮膚炎でよく見られます。
血熱によっておこる蕁麻疹で、熱性の症状が強い時は、「温清飲」や「黄連解毒湯」が合います。ただし、長期の使用は避けましょう。
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