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執筆者の写真kampo shinsendo

蕁麻疹 その15

【蕁麻疹】 その15


蕁麻疹のタイプと治療


慢性の蕁麻疹はからだの中で生まれた風によって起こることが多い その3


 飲食が原因となる「湿熱傷陰生風」タイプの蕁麻疹では、激しい痒みをともない、黄色い体液がにじみ、充血が強くなります。


 この場合は「竜胆瀉肝湯」を使うといいでしょう。


 精神情緒が不安定になってイライラしたり、おこりっぽい、顔が紅潮する、口が渇くといった「生熱化風」の症状をともなう場合は、「療方調律」を使います。


 舌が紅く、苔が少ない、イライラ、寝汗といった症状をともなう「陰虚火旺」の蕁麻疹には、六味丸や「知柏地黄丸」がよく合います。


 舌が紫色になり、どす黒い瘀斑や、掻いたあとが出血する「血瘀」の症状をともなうときは「療方調血」を合わせて使います。血瘀をともなうタイプは、慢性の治りにくい蕁麻疹でよく見られます。

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