top of page
執筆者の写真kampo shinsendo

蕁麻疹 その3

【蕁麻疹】 その3



健康と病気の中医学的な考え方



蕁麻疹は生理機能と病因の勝負がつかない状態



 蕁麻疹は、正気と邪気の力が拮抗して勝負がつかないため、症状が皮膚にとどまっている状態といえます。



 邪気を完全に追い払うには正気の力が不足しており、しかも、からだの奥深く侵入してより重い病気を起こすほど邪気の力は強くないという状態が、蕁麻疹として現れていると考えるのです。



 したがって、正気の不足が主な原因となって起こっているのか、邪気の性質が執拗すぎるために起こっているのかを見わけて治療を行わなければ、よい結果は得られません。

最新記事

すべて表示

蕁麻疹 その1

【蕁麻疹】 その1 健康と病気の中医学的な考え方 生理機能と栄養素の調和が健康を保つ  からだの活動は、栄養素を消費することによって行われています。  この生理機能の働きを「陽」といい、その基礎となる栄養素を「陰」といいます。...

蕁麻疹 その2

【蕁麻疹】 その2 健康と病気の中医学的な考え方 病気は、生理機能と病因が戦うために起こる  蕁麻疹のメカニズムを理解するために、まず、中医学の疾病観について考えてみましょう。  中医学では、病気は、健康を維持する正気と、正気を壊す、つまり陽と陰の調和を乱す邪気との戦いであ...

蕁麻疹 その4

【蕁麻疹】 その4 蕁麻疹が起こるからだの状態と主な病因 皮膚の防衛力が落ちる理由  皮膚は、環境に応じて、緊張したりゆるんだりします。  それに従って汗腺を開閉したり、皮脂腺の分泌によって皮膚に潤いと栄養を与えながら、体温を調節し、外から病因が侵入しようとするのを防いでい...

Comments


bottom of page