【蕁麻疹】 その4
蕁麻疹が起こるからだの状態と主な病因
皮膚の防衛力が落ちる理由
皮膚は、環境に応じて、緊張したりゆるんだりします。
それに従って汗腺を開閉したり、皮脂腺の分泌によって皮膚に潤いと栄養を与えながら、体温を調節し、外から病因が侵入しようとするのを防いでいます。
中医学では、このような皮膚の生理機能を、正気の中でも特に「営衛(えいえ)の気」といいます。
そのうち、「衛気(えき)」(陽)は、機能の面を受け持っています。
衛気は、血液中の栄養物質によって支えられており、これを「営気」(陰)といいます。
皮膚を正常に保つためには、衛気と営気の調和が必要なのです。
なんらかの原因で衛気と営気の調和がくずれると、邪気が侵入しやすくなるだけでなく、邪気を追い払う力も低下します。
衛気と営気の調和がくずれたり、衛気や営気が不足(「虚」)することは、蕁麻疹を発生させる重大な要因となりますから、見逃してはならないのです。
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