【蕁麻疹】 その5
蕁麻疹が起こるからだの状態と主な病因
蕁麻疹の主な病因は「風」
蕁麻疹の主な病状は、常にともなう痒みです。
また、急性の蕁麻疹の多くは、突然現れ、突然消えます。
このような症状をひき起こす病因を、中医学では「風邪」と呼びます。
風邪は、「六淫」(風・寒・暑・湿・燥・火)と呼ばれる病因のひとつです。
風邪のうち、たいへん細かく肉眼では見えない大気中の物質や、風による体温の急激な変化といった病因は「外風」と呼ばれます。
また、体内の病理変化によって、血液の成分や体液の成分のバランスがくずれ、体内が慢性の脱水状態(「血虚」や「陰虚」)になると、風が生まれます。
これを「内風」と呼びます。
内風というのは、からだの大小の筋肉や筋膜の栄養と潤いが失われるために起こる痙攣やれん縮をさします。
これが微細な血液の循環を乱して、さまざまな病態を発生させます。
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